私たちの使命
私たちの使命
近接目視点検の状況(舗装面のわだち掘れ深さの測定)
土木構造物の現状の安全性を日常的に確認するため、車上からの目視や車上感覚により点検を行い、必要に応じて夜間および降車による遠望目視、近接目視で機能状態を確認し、継続的に経過観察を含めた点検※1、およびこれらのデータ整理を行っています。
※1「点検の方法」
本線情報板点検の状況(制御盤内の確認)
道路照明、道路情報板、非常電話等の施設設備を常に正常な状態に保全し管理する業務であり、点検・故障データの統計および補修計画の立案、休憩施設・管理施設における浄化槽管理、施設点検※1、故障・緊急対応、点検等データ整理、資産状況の確認業務を行っています。
※1「施設点検」
点検の種類は以下のとおりです。
道路における長さ2m以上の橋梁と全てのトンネルについては、5年に1回の近接目視点検を行うことが国土交通省令で定められています。
詳細点検は、構造物の設計・施工・使用・環境の各条件を総合的に勘案しつつ、詳細な診断を行い健全性を把握・評価することが目的であり、個々の構造物の状況を細部にわたって近接目視・打音等により確認しています。
大型橋梁点検車による橋梁の精密検査の状況をYouTubeチャンネル「E-NEXCO driveplaza」にアップしているのでご覧ください。
休憩施設における樹木の健全度調査[東北道長者原SA(上り)]
道路植栽※1および造園工作物※2に係わる一般交通および第三者への支障を防止するとともに、植栽の健全な生育を図り、目的とする機能を維持し美しい緑地を整備するために、植栽等の状況を詳細にかつ的確に把握し、維持管理作業や改善のための措置の必要性を評価・判定することを目的としています。
※1「道路植栽」
高速道路の敷地に植栽された樹木や芝草、自然遷移によって侵入した植物、高速道路の緑地に生息する昆虫や野生動物などの動植物等により構成された複合的緑地空間(植生)や周囲の自然や構造物との関わりにより構成される緑地空間を指します。
※2「造園工作物」
休憩施設などの園地において造園的空間整備の目的で設置されたベンチ・園路・遊具を指します。
路面ひび割れ深さ測定車(LCMS※)による舗装健全度調査
※Laser Crack Measurement Systemの略
※「LCMS」担当者のインタビューはこちらに記載しています。
施設設備更新設計における図面作成
完成した高速道路は、点検だけではなく、点検結果を踏まえた詳細な調査・分析を行ったうえで補修工事規模を検討し効率的にメンテナンスを実施し健全な状態を維持していく必要があります。これら計画立案の基礎となる以下のような調査・設計を行っています。
① 舗装・橋梁・土構造物分野
舗装修繕計画検討、橋梁床版詳細調査(リニューアル)、地すべり動態観測検討、高速道路と交差する跨道橋の点検 等
② 交通・環境分野
雪氷対策効率化検討、交通・事故統計、休憩施設混雑状況調査、緑地管理計画目標図作成 等
③ 施設分野
設備管理用図面作成、設備更新設計(受配電自家発電設備・給排水設備・トンネルラジオ再放送設備等)、ETC設備設計 等
照明灯具の交換(トンネル)
照明灯具安定器の交換(明かり部)
点検で見つかった設備の故障や事故・自然災害による損傷等を修繕・復旧し、正常な走行環境と機能を維持し続けます。併せて、諸設備の清掃やメンテナンス、改良等をこまめに行うことで、それぞれが常に万全の機能を発揮できるよう努めています。いずれも高速道路の通行を確保したまま安全に、しかも迅速・確実に施工することが重要となるため、工法や手順を見直すなど、日頃から業務の安全性向上・効率化を図っています。
① 清掃作業
照明設備(道路・トンネル・標識)、道路情報板、非常電話設備、トンネル換気設備(ジェットファン)、トンネル非常用設備(消火栓・避難連絡坑扉・ラジオ再放送設備)、視線誘導標(自発光デリニエーター)、休憩施設受水槽等の清掃
② 補修作業
照明灯具、安定器、IC等分岐部点滅灯(ブリンカーライト)、自発光デリニエーター、トールゲート、ETCレーン遮断棒等の取替、ETC設備の補修、お手洗い修繕、および交通事故発生時の復旧作業
③ 整備作業
受配電設備、自家発電設備、ジェットファン設備等の定期整備作業
NEXCO東日本が実施する、舗装・橋梁・トンネル・施設設備のリニューアル工事や建設事業における大規模工事について、施工の安全・品質・工程等を実際の工事現場において管理します。具体的には設計図書に基づいた施工図面の作成、工費の積算(基礎資料作成)、工期のスケジューリングに始まり、着工後も現場作業員への安全指導や各工程の品質確認等を通じて全体をハンドリングします。工法や資材に関して当社がノウハウを蓄積している保全管理の観点から技術提案することも重要な役割のひとつです。
工事の品質管理を行う際は、執務室から現場への移動が伴いますが、ウェアラブルカメラを活用し、執務室に居ながら現場確認を行う「遠隔臨場」を導入しています。
遠隔臨場の導入により、建設現場版リモートワークが実現し、移動時間とコスト削減が可能となり、働き方改革・生産性向上につながっています。
高速道路を維持管理するために必要なシステム(RIMS※1、FASYS※2、SMH※3)を利用して、NEXCO東日本の各部署が操作する際の運用支援・データの管理、道路管理事業・道路建設事業で得られた交通情報・工事記録・資産情報等の管理を行っています。
※1「RIMS」
道路保全情報システム(Road Maintenance Infoemation Management System )
高速道路事業の効率化のための図面画像管理、雪氷管理、マネジメント(橋梁・舗装・トンネル)など18のシステムで構成されます。
※2「FASYS」
施設保全業務システム(road Facillities management System)
施設業務効率化のための設備集計、故障管理、保全管理など8つのシステムで構成されます。
※3「SMH」
スマートメンテナンスハイウェイ(Smart Maintenance Highway)
NEXCO東日本における長期的な「安全・安心」の確保のために、ICTやロボティクスなど最新技術を活用し、高速道路のアセットマネジメントにおける生産性を飛躍的に向上させるためのプロジェクトで、点検から補修までの一連のプロセスにおいて、次世代RIMSを中核とした開発技術により生産性を倍増し、意思決定プロセスを標準化することで、業務の品質向上を目指すものです。
東北における高速道路の全ての施設設備(道路照明・情報板・非常電話・トンネル非常用設備・ETC設備)、お手洗い等の水質設備について、正常な状態を確保するために24時間365日体制で監視し、必要に応じて遠隔制御を行い、その結果の記録・統計を行っています。これら設備に故障等の障害が発生した場合は、現地保守員と連携を図りながら速やかな普及に努めています。
特に長大トンネルの火災発生時には、検知後短時間で水噴霧設備の自動放水が開始されるため、火元確認を行いながら出火規模・お客様の避難状況などを確認し、交通管制室と連携しながら消防・警察への連絡等の対応を行っています。
これら業務を支えるために、コーポレート部門(企画本部・総務本部・事業所庶務)があります。
社員一人一人が安心して業務に邁進できるように、会社の経営、広報、人財育成、契約事務、防災、事業費管理、経理・給与事務、健康、福利厚生、安全管理、技術開発などの事務を行っています。
道路・橋梁・トンネル・ガードレール・標識等の高速道路上の道路構造物を担当。
電気・通信・機械・水質等、高速道上の設備を担当。
休憩施設内の樹木や遊具等、高速道路上の造園工作物を担当。
総務・労務・経理等の事務業務全般を担当。